Newsaramaより
ダイナマイト・エンターテインメントが継続して刊行している「スペース・ゴースト」は、近年のサプライズヒット作の一つであり、60年代に遡る謎めいたSFヒーローを巡る神話的世界観が、批評家とファン双方を魅了しています。
今回、ライターのデイヴィッド・ペポーズ、アーティストのジョナサン・ラウ、カラーリストのアンドリュー・ダルハウス、レターラーのテイラー・エスポジトのチームが再び結集し、「スペース・ゴースト」の新たなボリューム(第2巻)を始動します。ペポーズはこれを「シーズン2」と表現しています。
Newsarama誌は、8月13日に発売された新「スペース・ゴースト」#1に合わせ、ペポーズへのインタビューを実施。第1巻を振り返り、新たな悪役、大ボス、そして物語に加わる新たなサポートキャラクターについて、今後の展開への布石となる内容を掘り下げています。
さらに、フランチェスコ・マッティーナとマイケル・チョウによる今後の「スペース・ゴースト」#5の新しい表紙、そして最新号「スペース・ゴースト」#1の未着色のページも先行公開されています。
インタビューでは、第2巻を「Year Two(第2年)」と捉えているかという質問に対し、ペポーズはまさに「シーズン2」だと回答。当初1年間の契約が12号+年刊号に延長され、10号辺りでダイナマイト社からさらなる続編の制作を打診されたとのこと。この新たな#1は、明確な新ストーリーラインの始まりを意味しています。年刊号で導入された「時間支配者テンパス」という新たな大ボスや、ジェーンとジェイソンの母方の祖父である「ヘンリー・コントラ博士」の存在、そしてスーパーヒーローのサイドキックになるという逃避願望と、現実世界との葛藤などが、新たな物語の軸になると述べています。
長期に渡るスーパーヒーロー作品への携わりについて、ペポーズは「スペース・ゴースト」が初の長期プロジェクトであり、1年間の計画を「ドゥーム評議会」を中心とした12号にまとめ上げた経験が、様々な長さのエピソード構成の大きな学びとなったと語っています。読者のエンゲージメントを高めるために、短期間に多くの冒険を積み重ねることで、スペース・ゴーストやジェーン、ジェイスへの愛着を深めてもらう戦略が功を奏したようです。
第1巻を振り返り、最も誇りに思う点として、当初の構想通りに物語が展開した点、特にジェーンとジェイスのキャラクター描写、そしていくつかのエピソードを挙げ、改善点としては些細な修正点はあるものの、全体的には満足しているとのことです。
第2巻の悪役については、「時間支配者テンパス」を軸に、歴史の書き換えを企むスケールの大きな敵が登場。過去の出来事や未来が現在に影響を与えるというテーマが、各悪役を通して描かれると説明。具体的な悪役として、オリジナルシリーズに登場する「アンチマターマン」であるコントラ博士、「エクリプス・ウーマン」、「タルコ・ザ・テリブル」など、多彩な敵が待ち受けていると明かしています。
ジョナサン・ラウらアートチームとの関係については、高いスキルと迅速な作業能力を高く評価。カラーリストのアンドリュー・ダルハウス、レターラーのテイラー・エスポジトとの連携もスムーズで、チームとしてリスクを負いながら大胆な試みができる状況にあると述べています。ラウのアートは、アニメーション界の「ジャック・カービー」と呼ばれるアレックス・トースのデザインを巧みに解釈しているとも評価しています。
最後に、第2巻のテーマは、スケールと脅威の増大。スペース・ゴーストは「スター・ウォーズ」的世界観における「バットマン」のような存在であり続けつつ、より大きな敵との戦いに挑むことになります。
全体として、本作が長期連載ならではの深みと、クリエイターチームの充実した連携によって生み出されるクオリティの高さ、そして今後の展開への期待感を強く印象づける内容となっています。
The post あなたは聞いたことがない最高のスーパーヒーロー、そしてバットマンやスパイダーマンに匹敵する悪役たち。ダイナマイト社のスマッシュヒットコミック『スペースゴースト』が新たな巻で60年代のヒーローを新たなレベルへと引き上げる。 first appeared on Amecomi Info(アメコミ・インフォ).
コメント