※この記事には『ファンタスティク4:ファースト・ステップ』のネタバレが含まれています。ご注意ください。
MCUの最新作『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』は、MCUシリーズ初登場のギャラクタスやシルバー・サーファーの描き方が話題となっており、特にギャラクタスとの最終決戦の演出は公開後も多くの議論を呼んでいる。
脚本家のエリック・ピアンソ氏のハリウッド・レポーター誌のインタビューによれば、当初の脚本段階ではギャラクタスとの最終決戦は宇宙空間で展開する予定だったことを明らかにした。
しかし公開版では舞台が地上へと変更されている。理由にはスケール表現だ。巨大な存在を都市のランドマークと並べることで大きさと迫力をより伝えやすく、観客に直感的な比較対象を与えられるからだという。
さらに、物語上の大きな仕掛けとして、リード・リチャーズとスー・ストームの子どもである赤ん坊のフランクリンを“おとり”に使ってギャラクタスを地球へ誘い込むという展開が採用された。
脚本家はこの判断を「論理的だが個人的には非常にきつい選択」と述べ、ヒーローである前にひとつの家族でもある彼らが、惑星を守るために背負う重さを伝える狙いがあったと言及している。
観客からは賛否が分かれたが、家族ドラマに加えて、ファンタスティク・フォーが責務を果たす姿や、ギャラクタスのスケール感を表現するために地球に呼び寄せるという理由付けにおいても、フランクリンのおとり作戦は功を奏していたとも言えるだろう。
結果として、ギャラクタスの巨大感はニューヨークの景観と並置される形で強調され、最終決戦は短いながらも視覚的に分かりやすいクライマックスとなった。
最後はシルバー・サーファーの協力によって遠い宇宙の果てへと追いやられたギャラクタスだが、完全に敗北したわけではないことを考えると、フランクリンの能力を含めて、どのようにして再利用されていくのか注目だ。
『ファンタスティク4:ファースト・ステップ』は2025年7月25日より劇場公開中だ。
投稿 『ファンタスティク4:ファースト・ステップ』ギャラクタス戦は違った表現だった ー 脚本家が明かす は ギネマナッツ ー Ginema-nuts に最初に表示されました。
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