『X-MEN』シリーズのスピンオフの一作『ニュー・ミュータンツ』は、度重なる延期と配給体制の変化を経てようやく公開に至った作品だ。シリーズの遍歴を踏まえると、当時の現場の証言は重要だ。今回、メガホンをとったジョシュ・ブーン監督がThe Directのインタビューで制作状況を振り返った。
ブーン監督は、完成作と当初の構想に隔たりがあったと述べ、強い言葉で後悔を語っている。
”本当に辛かったです。本当に辛い経験でした。自分たちが作りたかった映画は本当には作れていない。作れたのは、その半分だけだった。それに公開はパンデミックで大きく損なわれた。正直に言えば、もう二度とやりたくない。”
一方でキャスト陣との時間については肯定しているが、当時の混乱による経験は苦いものとなったようだ。
『ニューミュータンツ』シリーズ初のホラーテイストの映画として制作されたが、旧20世紀FOXのディズニー買収期に公開待機となり、さらにコロナ禍も重なって公開まで長い道のりをたどった。日本では劇場公開もされず、評価も芳しくなかったため、作品の存在感も薄れていたと言わざるを得ない。
ブーン監督が目指した本来の『ニューミュータンツ』がどのようなものだったのかは不明だが、監督が再びアメコミ映画に取り組む可能性は低いだろう。
『X-MEN』はMCUでリブートされる予定で、新たな時代のミュータントの物語が描かれる。将来的に若いミュータントの物語が再び描かれる可能性はある。
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