エリザベス・オルセン、”スーパーヒーロー疲れ”に持論 ー 「安定しているってこと」

マーベル・スタジオのMCUは長期シリーズゆえに「スーパーヒーロー疲れ」という批判に近年さらされており、その受け止め方は俳優たちの間でも様々である。

『ワンダヴィジョン』などで長年ワンダ・マキシモフ／スカーレット・ウィッチを演じたエリザベス・オルセンはイベントでのインタビューのなかで、このスーパーヒーロー疲れについて語り、シリーズに参加し続けるからこそ得られる体験と、物語が継続することの価値に言及した。

スーパーヒーロー疲れは、裏を返せば「安定して続いている証拠」でもある。俳優にとっても好ましい環境であり、家族のような一体感のある現場に長く身を置けるのは喜ばしいことだとオルセンは語る。

これは長く続くシリーズならではのメリットでありデメリットでもあるが、こうした趣旨を率直に口にする俳優は彼女が初めてかもしれない。

MCUは現在、作品数の調整を進め、2021年以降の“多産”体制を見直し、量より質を重視した制作に移行している。配信ドラマの数も大きく減る見込みで、配信作は映画と強く結びつかない独立性の高い内容になるとされている。

観客が感じるスーパーヒーロー疲れや“宿題感”を和らげる狙いであり、この方針が功を奏するかが注目だ。

エリザベス・オルセン演じるスカーレット・ウィッチは次の登場作が公式に明かされていない。『アベンジャーズ／ドゥームズデイ』のキャスト発表にも名前はなく、ただ今後も重要な存在になるとされ、新たなサーガでの活躍がうわさされている。

スーパーヒーロー疲れが議論されるなか、MCUはこの倦怠期を打破できるのか。今後の展開に注目しておきたい。

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